プロフィール

ブログ名:MANA
本名:長谷川真奈(はせがわまな)
北海道根室市出身、札幌市在住
(有)さくらツアー企画 代表取締役
NPO法人札幌ノボシビルスク協会 理事長
日本語教師・総合旅行業務取扱管理者・通関士

2019年6月
バイカル湖にて

ロシア留学時代は極貧生活


ロシアの大学に留学していた1993年10月、モスクワのホワイトハウスが戦車で砲撃された現場で立ちすくみ、パンをひとつ買うために2時間も行列する極貧生活を送る。
 
携帯電話もインターネットもなかった時代、電気も水道もたびたび止まってしまう学生寮で、勉強よりも「生きる」ことに必死で過ごしたロシア生活。
ソ連が崩壊して2年、全てが不自由の塊であるロシアでの学生生活は「忍耐」の二文字に尽きる。

Танки на Ново-Арбатском мосту около Белого дома в Москве, октябрь 1993 годаИгорь Зотин/ТАСС

帰国後はロシア語通訳になる


帰国後は根室花咲港で通訳をしながら水産ビジネスを始める。
北方領土の国後島や択捉島からカニや海産物を積んで入港するロシア船とそれを買い取る日本企業との通訳として仕事を始める。
ロシア人のビジネスの考え方や騙し方を学び、ロシア人に詐欺られない逃げ道の見つけ方やロシア人独特のビジネス方法や考え方をとことん吸収し、いかにロシア人とビジネスで戦うかを身につけた。

通訳をしながら、自分で直接ロシアと取引するルートとパートナーを見つけ、カニ🦀を買い取りセリにかけて市場に流すビジネスを始めるが、ロシアで密漁が増えたため、まともな商売ができなくなった。
そろそろこの辺が引き時であろうと決心し、札幌に拠点を移す。

1997年7月の根室花咲港🚢
真ん中の赤い服が私です。あまりにもダサい髪型とヘン顔なのでモザイクをかけました💦
私が初めて直接取引をしたロシア船の乗組員たちです。
岸壁でジンギスカンをしました。
後ろには接岸しているロシア船がズラッーと並んでいます。

旅行会社で起業

石油・天然ガス開発のサハリンプロジェクトが始まると金持ちロシア人が増殖し始めたため、日本に遊びに来たいロシア人富裕層の受け入れに特化した旅行会社を設立する。
サハリン州ユジノサハリンスクと函館空港及び新千歳空港に直行便が飛んでおり、たった1時間で日本に来ることができる手軽さをアピールし、今までヨーロッパや東南アジアを豪遊していたロシア人富裕層を日本に誘致することに成功する。
ロシア人顧客とのネットワークを構築していくうちに、新たなビジネスが生まれてきた。

サハリンの旅行会社を招聘して北海道の観光地を案内しました。バナーには「ようこそ北海道へ」と書いてあります。一番左が私です。

ロシアビジネス30年

ロシアの中でもメジャーなモスクワやサンクト・ペテルブルクではなく、シベリアとロシア極東(サハリン州)とのビジネスがメイン。
インバウンド旅行業とロシアへの輸出業、ロシアビジネスコーディネイトを行い、気が付いたらロシアとお付き合いして30年が過ぎた。
「ビジネスは楽しくなくては続かない」をモットーに、 激動ロシア、資源大国ロシア、恐ロシア、面白いロシア。
近くて遠いと言われるロシアに振り回されながら冒険の毎日である。

もうひとり「自分」がいたら、中央アジア(カザフスタン・ウズベキスタン・キルギスタン)とのビジネスもやりたい願望が満タン。

NPO法人札幌ノボシビルスク協会の理事長に就任


2016年からはNPO法人札幌ノボシビルスク協会の理事長を務めている。
国際交流事業をメインに活動しており、会員のみなさんと一緒に「バルト3国の旅」や「ノボシビルスク動物園ツアー」「サハリン女子旅」を企画実施している。
NPO法人札幌ノボシビルスク協会の公式サイトはコチラ
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NPO法人札幌ノボシビルスク協会を設立した時の記事です。
北海道新聞 2016年(平成28年)5月18日

日ロの絆 細くても守る

ロシアがウクライナ侵攻を開始した後、日本とロシアの関係悪化が深刻化しておりますが、ノボシビルスク市民のみなさんと私達が今まで築いてきた絆を守っていきます。
北海道新聞 2023年9月5日