【サハリンツアー】懐かしきウラジオストク航空、ロシアの海の上を歩く、氷に穴をあけて釣りをしたら何が釣れる?

サハリン(旧樺太)

この写真はロシア・サハリン州・コルサコフ近郊の海の上です。
真冬、アニワ湾が凍ります。

数年前の2月下旬、私が連れて行った視察団の参加者は東京、大阪、福岡のお偉い方々でした。
成田空港からサハリン州の州都ユジノサハリンスクまでウラジオストク航空の直行便が飛んでいました。
それを利用して2泊3日のサハリン視察ツアーを催行した時の様子です。

サハリン(旧樺太)はどこ?

北海道のすぐ北にある南北に長い島がサハリン(旧樺太)です。
世界地図を見ると、北緯50度より南が白い色(つまりどこの国にも属していない)になっているのですが、これには理由があります。

第二次世界大戦以前は樺太の南半分は日本領土でしたが、大戦後にサンフランシスコ講和条約で日本はこの領土を放棄しました。
しかし、どこの国に帰属するかは確定していないのです。
だから、日本で発行される地図では「白」になっています。

ロシア側の立場はどうかというと、第二次世界大戦の結果、日本が放棄した領土を国際法上正当にロシア(当時はソ連)が領有権を取得したと認識しています。
なので、ロシアで発行される地図はサハリン全土がロシア領土になっています。

実行支配しているのはロシアですし、住んでいる人も100%「ここはロシア」だと思っています。

ウラジオストク航空

週に2便、ウラジオストク航空が東京(成田)ーサハリン(ユジノサハリンスク)を飛んでいました。
懐かしい機体と機内食を載せておきます。

機内食は、フィッシュ・チキン・ビーフから選択。
白いコップに入っている白い液体はうすいミルクです。
ミルク入りコーヒーを頼むと、うすいミルクをコップにいれてくれます。
その中に自分でコーヒー粉末を入れるのです。
日本の逆バージョンでした!

サハリンツアー2泊3日の様子

1日目

17:40 定刻(17:00)より遅れて出発、ウラジオストク航空XF8816便。
すぐに機内食が提供され、北海道上空を通過し2時間でサハリン到着。

日本とサハリンの時差は2時間。日本よりサハリンの方が2時間進んでいます。

現地時間21:00、ユジノサハリンスク空港に到着。
無表情の出国審査官に睨まれる「ロシアのお出迎え」を無事にパスしてロビーに出て、専用バスにてホテルへ向かいました。気温はマイナス13度です。
雪のない暖かい東京から極寒のサハリンへ。

たったの2時間、あっという間にロシアに来たことに感動する参加者たちでした。
1日目は移動だけ、ホテルにチェックインしてレストランでロシア料理を食べて終了。

ホテルは「BELKA HOTEL」
ログハウス風の4階建てホテルです。

2日目

2日目、ユジノサハリンスク市内の観光地をサラッと見た後、42km南にあるコルサコフ市(旧大泊)へ向かいました。

ユジノサハリンスクからコルサコフに向かうバスから見える光景を説明していたんですよ、
「みなさぁ~ん、右手をごらんくださぁ~い、陸ではなくて海なんですよぉ~、凍っていますよぉ~、遠くに小さなテントが見えますねぇ~、あそこで釣りをしているんです、ロシア人は釣りが好きなんです~」とマイクで話していたら
ひとりが
「えっ?!海が凍るの?!歩けるの?!」
と聞くので、
「そぉーです、海の上を歩けます」
と言うと
「おっ、それは面白い、海の上を歩くなんて日本では絶対にできない、行ってみよう!」
と子供のようなワクワクした瞳で訴えられて、チャレンジすることに。。。
(この方は定年まじかの東証一部上場企業の役員です)

海の上を歩く

チャーターバスを道路わきに止め、膝まで埋まる雪道を乗り越え、民家の庭をとおり抜け、番犬にギャンギャン吠えられながら、なんとか海まで到着しました。
北海道人にとっては、海が凍るというのは想像ができます、だって流氷が身近な存在ですから。
でも、私も海を歩いたのは初めてでした。
ブーツをはいてくればよかった、、、とちょっと後悔。

海の上にはこーゆーおっちゃんがいっぱいいます。
左にある長い棒みたいなものは、氷をぐりぐりあける器具です。
簡単そうに見えますが、実際にやってみるとかなり難しくコツがいるのです。
氷の厚さは約80㎝でした。

ゴリゴリっと穴をあけ、開いたとたんに海の水がドボドボッと噴出してきます!
なめてみる。
うぅーーーーしょっぱい!!!!
そう、ココの下は海ですから!

何が釣れますか?
主に氷下魚やキュウリウオが釣れます。
その場で揚げて食べたり、家に持ち帰り干物にしたりします。

おっちゃんの足元にある「おたま」は何に使うでしょうか?
これは、穴を開けた時に落ちて穴を埋めてしまう氷をとるおたまです。
よぉーくみると、おたまに穴があいていて、日本で湯豆腐を食べる時に使うおたまのようでした。

3本のレール

在来線と新幹線が一緒に走る区間のレールは3本あり、三線軌道と呼ばれています。
秋田新幹線こまちと奥羽本線の普通列車が走る一部の区間にはレールが3本あるそうです。
詳細は鉄道に詳しい方のブログ等をご覧くださいね。

サハリンにもあります、3本のレール。

足元のレールと真ん中のレールは日本時代の鉄道サイズ。
足元のレールと右端のレールはロシア本土サイズです。
ユジノサハリンスクとコルサコフを結ぶ線路です。
鉄道ファンのみなさん、これは興味深いのではないでしょうか?

海の上を歩きたい方、3本のレールを見たい方、場所をこっそり教えます。

ユジノサハリンスクからコルサコフに向かい、30km過ぎたあたりで右側にこの看板が見えたら、徒歩でひらすら海の方へ歩きます。
幹線道路からは凍った海が見えます。

コルサコフ市

日本統治時代は「大泊(おおどまり)」と呼ばれていました。
現在の人口は約32,000人で、サハリンの玄関口となる港湾都市です。
ロシア本土はもちろん、日本の港との航路もあるし、大型クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセスなど)も寄港します。

写真はコルサコフ市内の展望台からの景色です。

この建物は、旧北海道拓殖銀行大泊支店です。
日本統治時代の建物がそのまま残っています。

3日目

最終日は視察団の最大ミッション!
ロシアビジネス歴ではどこの旅行会社にも負けない、どっぷりロシアにハマっている当社のネットワークを駆使して、サハリン州の経済界ではトップクラスのボスとの会談です。
会談場所も一般旅行者が決して足を踏み入れることのできない某所を用意しました。

密談の後は、マイナス気温の中、散歩しながら観光。

サハリン州郷土博物館(旧樺太庁博物館)
屋根は日本の瓦です。
正面玄関には護国神社から移設した狛犬もいました。

博物館には北緯50度線の国境標石や、サハリン先住民族の文化の紹介、日本統治時代の生活の様子や衣服などが展示されています。

館内の写真を撮りたい方は、入館料とは別に写真撮影料金を支払います。
入館受付の時に撮影料金を支払うと「支払った証拠の紙切れ」をくれますので、この館内を出るまでポケットにいれておいて下さいね。
監視しているヒマなおばちゃんがたくさんいるので、写真を撮っていると
「アンタ、ちゃんと金払ったの?」って声かけられますから、その際にその紙切れを見せれば大丈夫です。

帰国前必ず立ち寄る大型ショッピングセンター「City Moll」
ビジネス視察として、館内を運営責任者が案内してくれました。

料理の写真はビーフストロガノフ。
真ん中にマッシュポテトがあり、その周りにやわらかいビーフときのこのクリームソースがかかっています。
上にはピクルスがのっていて、かなり美味しかったです!

あとがき

旅の間に思い出に残る楽しい体験ができると、その旅はより一層輝きます。
一生の宝物になることでしょう。
視察団の皆さんは人生経験が豊富な方達ですが、海を歩く体験は生れてはじめてのことでした。
きっとこの体験を帰国してからオモシロおかしく話題にしてくれることでしょう。
行かなくては体験できないことがある、それが旅です。
初めての地で初めての体験、素晴らしいことです。
これからもたくさんの人達にサハリンを訪れていただきたいとそう願っています。

2024年のロシアへの渡航について
ロシア渡航に必要なロシア入国ビザは通常通り発給され、第三国経由でロシア渡航は可能です。
サハリンへ行く主なルートは
*東京ーハルビンーユジノサハリンスク
*東京ー北京ーウラジオストクーユジノサハリンスク
*東京ー北京ーハバロフスクーユジノサハリンスク
中国経由が航空券が安いルートになります。

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