ウラル航空はロシア中部のエカテリンブルクに本社をおく航空会社です。
2018年12月21日にロシア極東のウラジオストクから新千歳空港に直行便を就航させました。
火曜日と金曜日の週2回の運航で、ロシア人や中国人観光客に人気の札幌へのアクセスに便利な路線として就航しました。
※2019年10月から運休となっています。
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
広大なロシアの中でもシベリアとロシア極東地方(サハリン州を含む)で活動しています。
ロシアの航空会社「S7航空」のマイルがいっぱい貯まっていたのですが、コロナ禍ですべて失効されてしまい大泣きしました。
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ウラジオストク空港はロシア極東の玄関口で、2012年ロシアAPECの開催に向けて改修工事が行われたため綺麗なターミナルです。
国内線も国際線も1階で搭乗手続きをして3階が出発エリアになります。
日本の地方都市にあるようなコンパクトな空港です。
建物に向かって右側が国際線の搭乗手続きカウンターになります。
2019年5月9日にロシア極東のウラジオストクから新千歳空港便へ搭乗しました。
ウラジオストク空港で出国審査を終え、搭乗口付近で待っていた。
出発案内の掲示板を見ると、「遅延」となっており、1時間ほど遅れるとのこと。
やっと飛行機に乗ると満席でした。
乗客は3分の1が日本人、残りは韓国人でロシア人は数人ほど。
ウラル航空は案の定、すべてが「ロシア」だった。
まず、スケジュール変更が前日にメールで知らされ、当日は更に1時間半遅れる。
キャビンアテンダントは美人だか、ニコリともせず、怒ってるようにも見える表情。
座席上の棚を閉める時も、バンバンバンと叩きながら通路を歩く。
ドリンクサービスはまさかの二択。水か紅茶。
「コーヒーありますか?」と聞くと
「NO、water or tea?」と言われ
なんだ、コーヒーはないんだ、どっちにしようかとほんのちょっと返事が遅くなると
「Water or tea?」とイラッとした感じでさっきより大きな声で聞かれた。
ちょっとビビって「te e ea…」と返事する。
すると、お湯が入った紙コップをテーブルに置いて去っていった。
ミニお手ふきとシュガーとプラスチックのスプーンが入ったセットの中に、ティーパックが入っていて、お湯の中に自分でティーパックを入れて自分で紅茶を作る。
使い終わったティーパックはどうする?
置くところがないからお手ふきの袋に入れてみるが、はみ出してこぼれた
斜め前に座っている日本人も私と同じ失敗?をしていたので、思わず笑みがこぼれた。
ティーパックは取り出さず、入れたまま飲むのが正解らしい。
一歩飛行機内に入ったらココはソ連か?と思うほどの空気感が漂う。
長年ロシアとお付合いしてきた私でさえ違和感を覚えたのであるから、通常の日本人感覚であればとんでもない世界に迷い込んだと感じるであろう。
まず、キャビンアテンダントに笑顔は一切ない。
無表情であればこんなもんだろうと思うが、表情が怖すぎるのです。
えっ、この飛行機に乗ることに対して怒っているの?
と、こちらが後ずさりするくらいの迫力でしたよ。
シートベルトをしているかチェックするキャビンアテンダント。
シートベルトをしていない乗客に対して
「シートベルト!」と叫ぶ。
おーーーコワッ。
あと少しの辛抱だ。
もう少しで日本に帰れる。
日本到着時
「おかえりなさい」と柔らかい表情で声掛けしてくれる入国審査官やグランドスタッフに接すると安心感が一気に押し寄せてきて涙が出てくる。
またいつか、ウラル航空にお世話になることもあるかもしれないが、次回はしっかり覚悟して乗るぞ。