2025年5月にロシアへ渡航しました。
理由はノボシビルスクで開催される「日本フェスティバル in シベリア」に参加するためです。
毎年のイベントでありますが、今年は札幌市とノボシビルスク市の姉妹都市提携35周年という節目でもあります。
今までたくさんの方が信頼を築き、友情を育んできました。
私達はこの絆をより一層強くしていきたいと思っています。
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
2024年は3回シベリアへ行き、日本フェスティバルを開催するなど民間交流を続けています。
今まで築いてきたシベリアとの信頼関係を大切に、これからも友好関係の増進に努めていこうと思っています。
ボルシチ、ペリメニ、モヒートが大好き女子です。
プロフィールはコチラからどうぞ。
シベリアにおける日本の春
現地で作成していただいたポスターです。
ノボシビルスク市の公式サイトでも告知してくれました。
TelegramやVK(Facebookのロシア版的な)などでもPRしました。



開会式
ノボシビルスク市立観光姉妹都市交流・シベリア北海道センターで開会式が行われました。
プログラム
※ノボシビルスク在住の音楽家スタニスラフ氏のコンサート
※シベリア北海道センター副館長ミロノワ・リュドミーラさんの挨拶
※NPO法人札幌ノボシビルスク協会理事長 長谷川真奈の挨拶
※日本画家坂田和嘉子(さかたわかこ)さんの挨拶
※日本画展示会と作品解説、サイン会






泣きそうになった瞬間・その1
副館長リュドミーラさんの挨拶で「姉妹都市提携35周年おめでとう、ウラー(万歳!)」との掛け声で会場のみなさんもバンザ~イ!と喜んでくれた時。
今までの交流が育んできた友情がさらに大きくなる予感と確信が持てた瞬間でした。
泣きそうになった瞬間・その2
アタシが挨拶で「今年もノボシビルスクに来ることができて大変うれしいです」と言うと大きな拍手が沸き起こった時、あぁ~こんなに私達日本人訪問団を待っていてくれる人がいるんだ。
本当にここに来て良かったと実感して嬉しくなった瞬間でした。
泣きそうになった瞬間・その3
日本画家坂田和嘉子さんの挨拶で「これまでモスクワ・サンクトペテルブルク・ウラジオストク・ハバロフスク・イルクーツク・ウランウデ・カムチャッカ・サハリンを訪れたことがあります。シベリア鉄道にも何度か乗りましたがノボシビルスクに降りたことがありませんでした。この美しい町をいつか訪れたいと願ってきて、ようやく今回、夢が叶いました」と言うと、会場から大きな拍手がおこりました。
そして、さらに「今日来ている着物は、ノボシビルスクの駅舎をイメージして選びました」と言うと、また拍手喝采で笑いも起き、会場が和みました。
あたたかい空気、みんなの笑顔、楽しい交流っていいな~と心から感じました。
日本文化セミナー「吉祥文様」
日本人でさえ「吉祥文様」(きっしょうもんよう)と聞いてもよくわからない人もいると思います。
去年の日本フェスティバルの開会式の時、着物を着て壇上で挨拶をしました。
その時の着物は白地に青い柄、帯締めは赤でロシア国旗をイメージしたこと、着物の柄には意味があることを挨拶の中にとりいれたところ、大変興味を持っていただき、来年はぜひとも着物の文様についてセミナーをしてくださいとのことでしたので、今年は「吉祥文様」についてお話することになりました。
アニメに興味ある方も多いと思ったので「鬼滅の刃」の炭治郎と禰豆子の着ている着物の文様についても解説しました。
吉祥文様とは・・・縁起の良い文様で、長寿・繁栄・健康・平和・幸福などの意味を持っています。




セミナーのスタイル
セミナーを聴きに来てくれる方達のために、楽しく知識が増えるように、来て良かったと思ってもらえるように良いセミナーにするのはもちろんですよね。
どんな質問にもある程度答えられるようにしっかり勉強して準備をしていきました。
去年から着物関係の本を読み漁り、着付け教室の先生や生徒さんからウンチクを聞き、着物マーケットに行って着物を見たりしました。
いまだにわからないことが多いですが、新しい知識を身につけることはなんとも気分が良いものです。
セミナーの時に注意しているのは一方的にならないこと。
セミナーの参加者も発言できる場面を作ったり、対話したりと一緒になってセミナーを作り上げるやり方をします。
立ち位置に関しては、一か所に留まらず会場内を歩いて参加者の近くに行って温度感をはかったりします。


日本語教師として
セミナーの原稿も大切です。
通訳がはいりますので、通訳がやりやすいように配慮することも必要です。
原稿作成には日本語教師としての知識が役立ちました。
日本語教師が授業でつかう「教案」の作成をセミナーでも利用できるのです。
挨拶→アイスブレイク→導入→本題と言った感じです。
いきなり本題(吉祥文様)には入らず、アイスブレイク&導入部分が大切だと思います。
アイスブレイクとは・・・初対面や緊張感のある場面で、コミュニケーションを円滑にしたり、場の雰囲気を和ませる手法です。


ワークショップ「日本画を描こう」
日本画家坂田和嘉子さんのワークショップは大変人気があり、申し込み開始15分で満席になりました!
日本から使い捨てパレットやミニ紙コップ、桜の絵を下書きした色紙を持っていき、現地のスタッフと丁寧に準備をしました。
参加者が用意したのは絵の具を乾かすドライヤーです。
日本画の歴史や特徴、西洋画との違いについて解説したあと、岩絵の具を使い参加者のみなさんは下書きされた桜の絵に色を付けていきます。
工程ごとによく乾かすのがポイントです。


日本画とは・・・特徴としては、絹や和紙などの自然な素材を利用し、墨、胡粉、岩絵具、金箔など、日本の伝統的な画材を使用します。
個性が輝る桜の花
とにかくみなさん、驚くほど上手です!
たいへんキレイで丁寧で、個性が際立っています!
基本をベースに自分なりの桜を表現してくれました。
小さい色紙の余白を利用して「流水」を描いたり、サインをしたりと工夫が素晴らしいのよ!








そうか~そうだよねぇ~と思ったこと。。。
日本人でしたら桜はどんな色をしていてどんな形でどのくらいの大きさなのか、だいたいはわかるでしょう。
ロシアのみなさん、桜は知っているが見たことがない人がほとんどでした。
なので机の上に携帯を置き、桜の写真をみながら色を塗っていたのです。
日本で本物の桜を見てほしいですね!
日本語学習者達との交流
日本語を学習している大学生やシベリア北海道センターの日本語教室に通っているみなさんとの交流はとても重要です。
せっかく日本語を学んでいるのに日本語を使う機会がないとモチベーションも上がらないでしょう。
会員の方の希望で「ノボシビルスクの街を散歩したい」とのリクエストがありました。
すると、シベリア北海道センターの日本語学習者達は自分達でお散歩ルートを考え、観光地についての説明を日本語で話せるように準備してくれました。
その説明が観光ガイドなどでは知ることのできない面白い内容で、地元民ならではの視点や感想を話してくれてとても楽しかったです。


新聞取材
日本の新聞社の取材を受けました。
以下が記事になります。


あとがき
私達は毎年日本フェスティバルを開催しております。
コロナのパンデミックで渡航が困難になった時はオンラインで開催いたしました。
ずっと継続しています。
ずっと交流しています。
続けることが大切だと思っています。
ノボシビルスク市と札幌市の姉妹都市提携は1990年に締結され、今年は姉妹都市提携35周年になります。
今まで、両都市が多分野で交流してきましたが、現在は行政間の交流はストップしております。
去年、ノボシビルスク市役所へ表敬訪問し、副市長とお会いしました。
その時の言葉は「今までの交流は続けてこそ意義があります。ノボシビルスク市民にとっても日本とのつながりはとても大切です。こらからも友情を育んでいきましょう」でした。
また、当時のノボシビルスク市長のインディノク氏は
「どんな政治状況でも、ノボシビルスク市民は札幌との関係を大切に守ろうとしてきました。両都市の間に築かれた人間同士の絆は強固です」と。
札幌市の対応は、「市民感情と国際情勢を考慮した結果、姉妹都市交流事業は行いません」です。
私達は民間団体として、こらからもしっかりと絆をつなげていきます。
次回のロシア訪問について
次回のロシア渡航は2025年9月になります。
ロシアの現状を自分の目で見たい、肌で感じたい、日本では報道されないシベリアの今を知りたい、という方で同行希望の方は事前にご連絡ください。
詳細については、NPO法人札幌ノボシビルスク協会の公式サイトでお知らせします。
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ノボシビルスク動物園
日本フェスティバルのスケジュールはタイトでしたが、2時間だけ空き時間を見つけてノボシビルスク動物園に行ってきました。
その時の動画です。
海外のホテルを予約する時におすすめのサイトです。
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