ロシアからの国際小包は航空便で日本まで無事に届くのか?

ロシア雑記

数年前まではロシア郵便の信頼度は底辺でした。
しかし、ここ最近はしっかりと仕事をしているようで、ロシアから発送された荷物は問題なく日本に到着しております。
昔は追跡ナンバーがあったとしても、紛失することは多々ありました。
ロシア郵便に直接問い合わせをしても、そのナンバーが存在しないことにされたりしました。
2025年8月の最新版追記

この記事を書いている人

ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
広大なロシアの中でもシベリアとロシア極東(サハリンを含む)をメインに活動しております。
日本ではあまりニュースにならないロシア事情やロシアとの交流事業について発信しています。
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ロシアから日本への配達状況

こちらは日本郵便の公式サイトの配達状況詳細です。

2023年6月、ロシアのシベリアの都市ノボシビルスクから札幌市まで6㎏の荷物を送ってもらい無事に到着した証拠です。

14日で到着しました!

さらに、日本の受取人に到着したことが、ロシアの発送人にもメールで通知がいきました。
おおおおーーーー、成長したな、ロシア郵便!

配送履歴を検証してみる その1

シベリアのノボシビルスクから国際小包が届きました!
切手が大量に貼ってあってびっくりしましたが、きっと高額面の切手がなかったのでしょうね。
ロシアあるあるです。

裏側には通関用のINVOICEも貼付されています。

スマホで見た追跡画面はコチラ

それでは今回の配送履歴を検証してみましょう。

1月17日 ノボシビルスクの郵便局受付
1月20日 モスクワ国際交換局に到着して税関チェック
1月21日 モスクワの国際交換局から発送
1月25日 日本に到着 川崎東郵便局通関
1月28日 札幌の私の自宅で受取

11日で到着しました!

ここで読み取れることは
※ノボシビルスクからモスクワまではシベリア鉄道を使った陸送ではなく、航空便だったこと。
※税関検査がスルーだったこと。
※国際交換局で留め置かれず、すぐに発送されたこと。

配送履歴を検証してみる その2

ロシアから荷物が3箱届きました。

この荷物は普通の国際小包でEMSではございません。
この大きさの荷物をEMSで送ると料金が3倍にふくれあがるのでいつも普通の国際小包で発送してもらいます。

*EMSとは、国際スピード郵便と言って、世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。

最速のサービスではあるのですが、広大な面積のロシアに関してはそれほどでもございません。
ロシア国内の物流網が確立されていないので、ロシアの地方都市までサービスが行き届いておりません。
ロシアの首都モスクワであれば、EMSは問題ないです。

この荷物はノボシビルスク発です。
モスクワ経由で日本に到着して札幌まで旅をしてきました。

それでは今回の配送履歴を検証してみましょう。

6月9日 ノボシビルスクの郵便局で発送
6月15日 モスクワの国際交換局に到着して税関チェック
6月19日 モスクワの国際交換局から発送
6月27日 日本に到着、川崎東郵便局通関
6月29日 札幌の私の自宅で受取

20日で到着しました!

今回どこで時間がかかったかみてみると。。。
(ちなみに、ロシアの追跡サイトで検索するともっともっと詳細にでてきます)

モスクワの税関チェックに時間がかかっています。
そのあと、モスクワの国際交換局から発送されていることになっていますが、
実際に飛行機に乗せたわけではなく、税関チェックを終えた後に荷物が保管され、貨物便に乗せるために待たされていたようです。
なので、この期間が8日間と長くなっていますね。

スムーズにいく場合は税関チェックが終わったら2,3日で貨物便に乗せてくれます。

配送履歴を検証してみる その3

ノボシビルスクから札幌まで長旅をした荷物です。
ロシアの郵便局で発送する際には、INVOICEをダウンロードして必要事項を記載の上、郵便局に荷物を一緒に提出が必要です。

それでは今回の配送履歴を検証してみましょう。

9月8日  ノボシビルスクの郵便局で発送
9月14日 モスクワの国際交換局に到着して税関チェック
9月16日 モスクワの国際交換局から発送
9月19日 日本に到着、川崎東郵便局通関
9月21日 札幌の私の自宅で受取

13日で到着しました!

郵送料金について

ロシアから日本へ荷物を送るのに料金はいくらなのだろう?
あまり古い情報を書いても参考にならないと思いますので、2023年にノボシビルスクから発送した時の料金を記載いたします。
なお、ノボシビルスクからモスクワまでの料金も含まれておりますので、モスクワから発送する場合は若干安くなるはずです。

料金は荷物の大きさと重さにより算出されます。
毎回、箱の大きさは同じくらいで、35㎝×48㎝×35㎝です。

4㎏  5,316ルーブル(8,500円)
6㎏  6,197ルーブル(9,920円)
10㎏ 10,047ルーブル(16,080円)

このレシートはロシアの郵便局で発送した際に受け取ります。
左上の赤い線には重さがが書いてあります(4.030kg)
右の赤い線には料金が書いてあります(5316.00ルーブル)

荷物が届くまで大切に保管しておきましょう。
このレシートは私の手元にあるものではなく、ロシアの発送した人から送ってもらった画像です。

2024年3月 ロシアからのEMSが無事に到着

2024年もしっかりとロシア郵便は働いています。
大事な書類をEMSで送ってもらったのでが、迷子になることなく無事に届きました。

書類3枚のみでしたので、写真のような厚紙の封筒で送ってくれました。

それでは今回の配送履歴を検証してみましょう。

3月21日 ノボシビルスクの郵便局で発送
3月23日 ノボシビルスクの国際交換局から発送
3月29日 日本に到着、東京国際郵便局通関
3月31日 札幌の私の自宅で受取

10日で到着しました!

今回はモスクワを通過せず、ノボシビルスクから日本へ到着したように読み取れます。
しかし、そんな直接のルートはあるのだろうか?
とても不思議でしたので、ロシア側から追跡情報を見てもらうと、なんとトルコ経由になっていました。
日本郵便の配達状況詳細にはのってこない情報なんですね。
日本到着もいつもの川崎東郵便局ではなく、東京国際郵便局になっていたのも不思議でした。

無事に大切な書類が到着したのでめでたしめでたし。

2025年8月 最新情報 

2025年もロシア郵便は機能しております。
ロシアから日本への貨物の直行便もないはずなので、第三国経由で到着いたしました。
2025年、数回ロシアから荷物を受け取っておりますが、毎回経由地が違います。
一番多いのがトルコ経由で、前回はなんとアフリカの某国経由でした。

それでは今回の配送履歴を検証してみましょう。

7月25日 ノボシビルスクの郵便局で発送
7月28日 モスクワの国際交換局に到着
8月 1日 モスクワの国際交換局から発送
8月 8日 日本に到着、東京国際郵便局で通関
8月10日 札幌の私の自宅で受取

17日で到着いたしました!

追跡を見てみると、ノボシビルスクからモスクワまでは通常の日数だと思われますが、モスクワで通関した後にすぐに航空貨物便に積み込まれず保管されていたようです。
モスクワから日本までは1週間なのでここも問題ないですね。

ロシア人曰く。。。
「今は夏休み期間なので人手不足だからかもね」

EMS郵送料金は値上がりしていて、4,710ルーブルでした。
2025年8月1日のレート(1ルーブル=1.85円)で計算すると、8,714円になります。

今回は少し遅かったのですが無事に届いたのでめでたしめでたし。

あとがき

ロシア⇒日本の物流はしっかりと動いています。

EMSはもちろんですが、国際便はトラッキングナンバーがつきますのでいつでも追跡可能です。
日本郵便の追跡サービスを照会して順調に進んでいると良いのですが、どこかの場所で止まって動かなくなることもあります。
日本に到着する前はロシア郵便の責任範囲ですので、発送したロシア側から直接ロシア郵便に問い合わせをかけてもらってください。

だいたいの場合、ロシア郵便からの回答は「順番待ちです」になると思います。

最近はロシア国内でもロシア郵便のサービスは以前よりは良くなったと言われています。
ロシアから日本への荷物はトラブルなく届いています。
逆に、日本からロシアへの物流ルートですが、日本郵便は引き受けていないようです。
個人の方がロシアへ荷物を送るのは、たぶんロシアへ留学している人へ送るとかが多いのかな。
ロシアビジネスをしている日本企業は独自の物流ルートを持っていると思うので、日本郵便がロシアへの荷物を取り扱わなくても影響はない気がします。

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