サハリンは北海道の北にある南北に長い島です。
日本統治時代は「樺太」と呼ばれており、サハリン州の州都はユジノサハリンスク市(豊原)です。
日本の面影が残るノスタルジックな街で、京都や札幌のように碁盤の目状に区画整備されています。
この記事を書いている人
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
サハリンへは毎年3~5回訪問していますので地図がなくても歩けます。
ユジノサハリンスクにある全ホテルに宿泊しましたので、宿泊ブログとして追記していきます。
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サハリンへの行き方
新千歳空港からユジノサハリンスクまでオーロラ航空の直行便が飛んでいました。
週に5便で、飛行時間はわずか1時間!
プロペラ機なのでちょっとうるさいですが、あっという間なので気になりませんでした。
※2020年3月よりオーロラ航空は運休し、2023年8月にオーロラ航空日本総代理店が閉鎖となりましたので今後の運航は未定です。
2023年、現在のサハリンへの行き方
サハリンから日本に来ているロシアのお客様がどのルートで来ているかというと
何パターンかあります。
① サハリンーウランウデーウランバートル(モンゴル)ー成田
② サハリンーハルビン(中国)ー成田
③ サハリンーイルクーツクーバンコク(タイ)ー成田
日本人がサハリンへ行く時は逆ルートになりますが、かなり大回りでチケット代も高くなります。
モスクワ経由もありますが、あまりにも移動時間が長く現実的ではないと思い記載しておりません。
たった1時間で行けたサハリンが今では近くて遠い場所になってしまいました。
なお、ロシア入国には査証(ビザ)が必要なのでご注意ください。
サハリンの治安はどうですか?
海外旅行に行くときに一番気になるのは治安です。
サハリンの治安はどうかと言うと、州都のユジノサハリンスク市の治安は良好です。
夜遅く1人で歩くのが危険なのはサハリンだけではなく、日本でさえ安全とは言えませんので夜はなるべく出歩かないことです。
市内は横断歩道も信号機も少なく、道路を渡るのに少々勇気がいります。
車が来ないのを見計らってダッシュで渡りたいのですが、なかなか車列が途切れません。
渡りたい素振りを見せて、一歩道路に踏み出すと、だいたいの車は止まってくれます、、、が、これは慣れないと難しいので、周りを見渡して渡りそうな現地の人を見つけてその後について行きましょう。
または、遠回りでも横断歩道のある所まで歩きましょう。
笑顔はないです。
空港の職員は無愛想でぶっきらぼうですが、それがスタンダードなので、やわらかい物腰やスマイルを求めるのには無理があります。
街のショップやレストランでは少しだけですがサービス精神はあります、ほんの少しだけです。
ホテルのフロントは親切です、なにか困ったことがあれば助けてくれます。
外国人受け入れをしているホテルは英語対応も大丈夫です。
日本人におすすめのホテル
ホテルを探すときにホテル予約サイトで検索すると思いますが、民泊やコテージなどホテル以外も載っています。
ロシアでは外国人登録(レジストレーション)が必要になりますので、対応できるホテルに宿泊しましょう。
日本人がそこそこ快適に滞在できるホテルをご案内します。
人それぞれ、ホテルを選ぶときに重視することや優先順位は違うと思います。
とにかく安いホテルなのか、立地が良いホテルなのか、料理が美味しいホテルなのか、英語がOKのホテルなのかなど様々だと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
実際に宿泊しておりますので、部屋の様子や周りの環境についてなど、宿泊した感想も書き添えます。
サンタリゾートホテル
ユジノサハリンスク市内中心部から少し離れていますが、その分とても静かな環境で、緑の匂いと新鮮な空気に包まれているホテルです。
日本からのビジネス視察団や商談で訪問する時に利用しました。
滞在中、すべて送迎がついている方にはOKです。
朝は鳥の声がさえずり気持ちの良い目覚めが待っています。
都会の喧騒から離れてのんびり過ごしたい方には最高です。
シャンプーはありますが、リンスはありません。ドライヤーは壁に固定されていて慣れないと使いにくいかもしれません。トイレにはウォシュレットもついてます。
詳しくは別記事をどうぞ
↓ ↓ ↓
ガガーリンホテル
ガガーリン公園の入り口にあります。近くには外国人観光客向けのお土産ショップやミニスーパー、オシャレなカフェやレストランもあります。
徒歩15分で市内中心部まで行けますが、ユジノサハリンスク駅まで行く場合はタクシーを利用した方が良いです。
フロントでタクシーを手配してもらえます、対応はとても優しいです。
朝食は2階のレストランでとることができます。落ち着いた雰囲気で料理も美味しいです。
ランチもやっています。
部屋の大きさは日本人には十分な広さでバスタブもあります。
シャワーってすんごく高い場所についているからユニットバスの淵に乗って、手を伸ばしてやっと届く。
街から少し離れているので料金は安く、コストパフォーマンスが良いので一番多く利用しました。
サハリンサッポロ
レーニン広場からすぐのところにあります。
ユジノサハリンスク駅やスーパー、カフェ、レストランも徒歩圏内にあり立地は最高です。
客室は広々としており、バスルームにはバスタブもあります。
Wi-Fi環境は良好です。
料金は高めなので、どーしてもココに泊まりたい人以外はパスして良いと思います。
日ロ合弁で建てられたホテルなので当時から利用している日本人はココが定宿となっています。
いつもココに泊まって慣れているから安心できる、という方が多いです。
パシフィックプラザホテル
ユジノサハリンスクでは一番満足できるホテルです。
アメニティも揃っていて部屋もオシャレ、朝食もクオリティが高かったです。
客室にはバスタブもついていますし、Wi-Fiもつながりやすいです。
欧米のビジネスマンや観光客から人気があり、フロントも英語対応OKです。
すぐ隣にはソ連時代からのスーパーがあり、レトロ感を味わえます。
料金は一番高いかサハリンサッポロと同じくらいなので、少し高くてもストレスが少ない方が良いと考える方はココが一番良いです。
メガパレスホテル
韓国資本のホテル。部屋も広く、レストランが充実ししているので滞在には問題ないが、数年前に事件が起きたため、観光客にはあまりおすすめはしません。
ビジネス関係の方であればレセプションやセミナーなどで会場を利用できるしビジネスセンターも併設されていますので仕事はやりやすいです。
ベルカホテル
市内中心部に近いが、メインストリートから一本中に入っており静かです。
小さめのホテルで、丸太造りの建物がトレードマーク。部屋にバスタブはありません。
朝食会場はとても狭くて料理の数も少ないです。時間的に混みあう時はテーブルで相席になります。
地下のレストラン兼バーは夜遅くまで営業しています。
サウナもありますので、サウナ好きの方は楽しめると思います。
ルービンホテル
市内中心部に近いですが、日本人はほとんど利用していません。
わざわざこのホテルを選ぶ理由がないからだと思います。
小さめのホテルなのでロビーが狭いです。客室は様々なタイプがあり、キッチン付きの2LDKタイプがあるのは珍しいです。部屋に大きな冷蔵庫と電子レンジも置いてあります。
朝食会場は地下になりますが、ここは夜になるとバーとして開店するお店なので朝からガンガンうるさい音楽とテレビにはスポーツ競技大会の様子が流れていました。
メニューは自分で選んでウエイトレスにオーダーするのですが、どの料理をどれだけ頼めばよいのか全くわかりません。
たとえば、ホットケーキとソーセージを頼んだら、分厚いホットケーキが2枚と大きなソーセージが3本も運ばれてきて量の多さにびっくりしました。
朝食はいらない方、立地が良いところで安いホテルを希望であればおすすめです。
あとがき
ユジノサハリンスク市内には上記の他にも
インツーリストホテルやインペリアルホテルなどありますが、エレベーターがなかったり、客室のWi-Fiが弱すぎたり、立地が悪くてタクシー料金がかかったり、宿泊料金が高かったりと、あまりおすすめできないホテルは省きました。
なるべくストレスにならないように、楽しく観光や仕事ができる環境にするために、ホテル選びは大切だと思います。