クラスノヤルスクはロシア・シベリア中部の都市で、シベリアの中ではノボシビルスク、オムスクに次いで3番目に大きな都市で人口は約109万人です。
日本でいうと、仙台市とほぼ同じ人口です。
クラスノヤルスクのある場所は赤土の断崖が多く、「クラスヌイ・ヤール(赤い断崖)」と名付けられその後、クラスノヤルスクという地名になりました。
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
広大なロシアの中でもシベリアとロシア極東(サハリンを含む)をメインに活動しています。
シベリアの世界遺産やまだ知られていない魅力、穴場スポットを発信しています。
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クラスノヤルスクへの行き方
日本から直行便はありません。
クラスノヤルスク空港の正式名はイェメリャノヴォ空港と言います。
飛行機利用で、乗継が1回の場合
①成田―ノボシビルスクークラスノヤルスク
②成田ーハバロフスク―クラスノヤルスク
③成田ーウラジオストクークラスノヤルスク
④成田ーイルクーツクークラスノヤルスク
上記の中で、一番早く行けるのが
③成田ーウラジオストクークラスノヤルスクがおススメ。
15:25 成田空港発 S76282 飛行時間2時間40分
19:05 ウラジオストク空港着
21:10 ウラジオストク発 S76209 飛行時間5時間30分
23:40 クラスノヤルスク着
日本を離れてその日のうちにクラスノヤルスクに到着できるからです。
ウラジオストク空港は国際線も国内線も同じターミナルなので乗り換えがわかりやすいです。
*2023年9月現在、日本からロシア各地への直行便は運航されていません。
ツアープランの例
【ノボシビルスク&クラスノヤルスク シベリア2都市ツアー】
日曜日出発の7泊8日、S7航空利用、ノボシビルスク2泊、クラスノヤルスク4泊
【ハバロフスクークラスノヤルスクーノボシビルスク、ロシア極東&シベリア3都市ツアー】
毎日出発可、帰国は日曜日、3都市巡り。
【クラスノヤルスク・イルクーツクと世界のバイカル湖の旅】
シベリア鉄道に乗って世界一の透明度、魅惑のバイカル湖を訪問するツアーも可
ノボシビルスクからクラスノヤルスクまでシベリア鉄道で12時間です。
列車の料金は片道3000円からです。
イルクーツクからはシベリア鉄道で18時間、片道料金5500円
ノボシビルスクからクラスノヤルスクへ
2019年10月9日(水)ノボシビルスクからクラスノヤルスクまで行きました。
朝8時のノボシビルスク空港の滑走路です。
ちょっとガスっていますが、天気は良いです。
ノボシビルスク空港の正式名は「トルマチェボ空港」です。
シベリアのハブ空港です。
2018年6月にノボシビルスクー成田の直行便が就航されてからとても身近になりました。
シベリアの州都まで直行ですから、便利です(エアバスA320)
ノボシビルスクークラスノヤルスクの飛行機✈
往復チケットは約15,000円です。
ちなみに、、、シベリア鉄道🚄で往復すると料金6000円です、が、時間は飛行機の8倍ですよ。
8:55 ノボシビルスク発 S75305
飛行時間1時間30分
1時間30分といえば、新千歳空港から東京羽田までの時間と同じ。
10:25 クラスノヤルスク着
シベリアのモルディヴ
ノボシビルスクを離陸して約10分。
眼下に「シベリアのモルディヴ」が見えます!
スマホで写したので、ほとんど色がわかりませんが、、、なんとなくわかりますか?
「シベリアのモルディブ」って何?
夏に美しいターコイズブルーの湖がインスタで沸騰しました。
インスタ映えの湖と言われ、多くの人が押しかけました。
しかし、ここは自然の湖ではありません。
火力発電所のとなりにある廃棄場で、工場用水を注いだため、様々な物質が混ざり合い濃い青「青い池」が出来上がったそうです。
機内サービス
アップルジュースとお菓子。
ラズベリーのシリアルバーです。
歯にくっつく(笑)
クラスノヤルスク空港(イェメリャノヴォ空港)
飛行機を降りてすぐ、目に入ったのはターミナル。
えっ❗
マジですかぁ~!!!
すごぉーくキレイです!
そして、私は心の中で謝りました💦
「ごめんね、クラスノヤルスク」
クラスノヤルスクに行くことになって、イメージしたのは「ちょっと大きな田舎町」(ほんと、ごめんなさい)
空港も
ユジノサハリンスク空港をでかくした感じだろうなぁ~
ハバロフスク空港くらいだろうなぁ~
ま、キレイだとしてもウラジオストク空港くらいだろうなぁ~と想像していました。
(あ、この例えってロシアマニアじゃないとわからないと思う)
しかぁーーーし、良い意味で裏切られました。
だって、空港が思いのほか大きくて、驚くほどピカピカなんですもん!
到着エリア
荷物レーンも長いし、広いし、荷物カートもいっぱいあった。
でも、人は少ない。
ターミナルの外には最新型?のホバークラフトが宣伝で置いてありました。
きっと、エニセイ川で利用するのでしょう。
クラスノヤルスク州の北の方(北極圏)には良い河川があり釣りマニアには最高のエリアです。
ワイルドなフィッシングツアーができます!
いつか記事にします。
この空港は、2019年冬季ユニバーシアードの開催に合わせて新しくなったそうです。
初めて行く場所は、初めて見た光景で印象が決まるって思っていた。
立派な空港にお出迎えされて、テンションが上がりました!
出発エリア
クラスノヤルスク空港からいろんな方面に便が出てきます。
モスクワ、サンクト・ペテルブルク、ウラジオストク、ノボシビルスク、エカテリンブルグ、ソチ、イルクーツクなど主要都市はもちろんありますが、個人的には「トゥルハンスク」Turukhansk が気になる。
マニアックなフィッシングツアーがトゥルハンスク近郊にあります。
日本人にはあまり知られていない場所ですが、ヨーロッパやロシア各地から釣りマニアが集まるポイントがあるのです。
いつかご紹介できるタイミングがあれば記事にします。
クリミアの有名なワイン「ALMA VALLEY」
ALMA VALLEYの公式サイトを見てみると、
空港内にショップがあるのは、ウラジオストク、ソチ、アナパ、クラスノヤルスクの空港内のみだそうです。
日本とのつながり
日本センター
クラスノヤルスクは日本との姉妹都市はありません。
クラスノヤルスクにあるシベリア連邦大学には日本センターがあり、日本語教室をはじめ日本文化体験イベントを企画運営しています。
また、愛知県立大学と協定を結んでおり、日本語学科の学生は同大学へ留学することもできます。
日露首脳会談
1997年11月、当時の橋本首相とボリス・エリツィン大統領の首脳会談が行われた場所です。
当時、日本のニュースでも大きく取り上げられ、「クラスノヤルスク」という地名が日本で知られるようになりました。
「クラスノヤルスク合意」とは
2000年までに領土問題を解決し、平和条約を締結することを目指す、ということでした。
日本中が「北方領土問題が解決に向かうのでは」という期待感が高まっていました。
今となっては、残念ながら。。。。ですが。
ユニバーシアード冬季競技大会
2019年3月2日~12日にクラスノヤルスクで開催された第29回ユニバーシアード冬季競技大会には日本選手も数多く参加しておりました。
全競技で13個のメダルを獲得し、国別ではロシア、韓国に次ぐ3位でした。
あとがき
ロシアのシベリアにあるクラスノヤルスク。
あまり情報がない中、実際に行ってみると驚くことが多かったです。
クラスノヤルスク出張の目的はシベリア連邦大学との協定締結だったので、あまり観光地巡りをする時間がなかったのが少し残念。
日本人にはあまり馴染みのない都市でなかなか訪問できないが、だからこそ、現地の人達はめったに来ない日本人をとても温かく迎えてくれました。
クラスノヤルスクにはオペラバレエ劇場もあるし、エニセイ川にかかる橋や動物園、ハイキングや登山を楽しめる国立ストルビ公園などまだまだ見どころがたくさんありますので、ぜひとも再訪したいです。