シベリア地方で3番目に大きな都市、人口109万人のクラスノヤルスクに行ってきました。
ロシアの中でも規模の大きい国立の総合大学である「シベリア連邦大学」を訪問し、日本語を専攻する学生達と交流し、ビジネスマナーセミナーを開催してきました。
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
広大なロシアの中でもシベリアとロシア極東(サハリンを含む)をメインに活動しています。
NPO法人札幌ノボシビルスク協会の交流事業として、シベリア各地の大学でセミナーや講演会を開催しています。
プロフィールはコチラからどうぞ。
NPO法人札幌ノボシビルスク協会はどんな団体なのだろう?
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大学を訪問した目的
シベリア連邦大学を訪問した目的は、NPO法人札幌ノボシビルスク協会の活動事業のひとつである「国際交流事業」の促進のため、大学と連携して取り組むための協定締結です。
訪問するまで、大学の関係機関と連絡を取り合い協定書を作成していました。
あとは学長との調印式のみという段取りをつけていました。
キャンパス見学
キャンパスが新しい! ロシア語のフォントがおしゃれに見えます。
右の高層ビルは、学生寮です。
とても立派ですねぇー。
2年前にシベリアのトムスクという町の国立トムスク大学にも行きましたが、そこの学生寮もとても立派でした。
留学生を増やし、国際色豊かにしてグローバルな視野を広げるためでもあるそうです。
構内に飾ってある人工衛星!
うおぉーーーー、かなりインパクトあります!
ノボシビルスク国立工科大学の校庭にある軍事用ヘリコプターにも驚きましたが
人工衛星もかなりの衝撃!
ピラミッドという建物(校舎)の中から上を眺めたところです。
大学前のバス停に今自分がいる場所が表示され、バス案内の掲示板もありました。
地図の下に携帯電話の充電機能がついていて、これは便利だね!と思ってつないでみたが。。。反応なしでした。
私の使い方が間違っているのか?と思って、近くの学生に尋ねてみたのですが、誰一人この機能を使ったことがナイとのこと。
とりあえず、あったらいいな、便利だろうな、という機能をつけてみたが、動かず。
ロシアあるあるです。
「大統領の間」にて調印式
ロシア国章!
「大統領の間」です。
このお部屋には選ばれたものしか入られないそうです!
大学の職員さえも入ったことがないらしく、大変緊張してつまづきそうになりながら入りました。
真ん中にプーチン大統領、両脇に歴代の大統領の写真が貼ってありました。
この3名様は日本でもおなじみのお顔ですよね。
いざ、調印式!
大学側からは、学長、契約担当部長、国際交流担当課長、国際部長、東洋学科長、日本語担当教授のほか、広報カメラマン、学長秘書。
ビデオで大学紹介を見た後、私の紹介とNPO法人札幌ノボシビルスク協会の事業紹介。
「日露交流」の大切さ、今までの実績、これからの展望を語りました。
協定書を結ぶことの意義を熱意を持って語りました。
その後質疑応答。
学長がイケメン
無事に協定が結ばれ、記念写真。
記念品を交換して終了です。
記念品、、、、なんて用意していなかったので(汗)北海道銘菓「白い恋人」を差し上げました。
無事にミッションが終了しましたので。。。
一安心。
いただいた記念品は、オールマイティに利用できる大容量のバッテリーでした。
かなり重さがあります。
箱を開けたときに、何これ?とすぐにはわからなかったです。
後日談ですが、、、
クラスノヤルスク空港のX線検査でコレがひっかかりました。
ビジネスマナーセミナー開催
シベリア連邦大学で「ビジネスマナーセミナー」を行いました。
日本流の挨拶の仕方、お辞儀の仕方を実践してみました。
お辞儀って何?
どんな時にどんなお辞儀があるのか?
軽い会釈のお辞儀から謝罪のお辞儀までいろいろあるでしょう。
お辞儀なんでやったことがない学生達。
首だけチョコンと下げるだけだったり、正面を向いたまま腰だけ曲げたりする人もいたり。。。
「メラビアンの法則」についてもお話しました。
メラビアンの法則とは、、、話をする時に相手に伝わる情報として
話の内容が7%、声のトーンが38%、そして見た目が55%というものです。
日本では「笑顔」がコミュニケーションの大事な役割を果たすことを教えました。
ロシア人の無表情が悪いと言っているわけではなく、日本における「笑顔」とは何かを説明しました。
学生達は真剣な眼差してセミナーを聴いてくれました。
日本に対する興味のモチベーションをアゲアゲ⤴⤴にしてきました。
今後、何かの役に立てれば光栄です。
日本センター
こちらは、シベリア連邦大学の中にある「日本センター」です。
クラスノヤルスク市民も参加できる日本語教室や日本文化体験もできます。
シベリア連邦大学に留学している日本人のサポートもしてくれるとても頼りになる機関です。
日本文化に興味を持つロシア人はとても多いので、こーゆー場所があると日露交流が広がります。
クラスノヤルスクで日露首脳会談が行われたのをきっかけに、日本とロシアの橋渡しができる機関をつくろうと日本外務省が日本センターを開設しました。
外務省から寄贈された書籍が並んでいました。
日本語授業に参加
日本センターの日本語教室にも飛び入りで参加させていただきました。
学生達に「クラスノヤルスクでおすすめの場所はどこですか?」と質問したら
噴水
自然
ストロビ公園
動物園
劇場
橋
シベリア鉄道
チョコレート
など、いろいろ教えてくれました。
日本語は初級レベルなので単語をいくつか並べるだけの話になりましたが
一生懸命に私に伝えようとしている姿が印象的でした。
日本からスーパーやユニクロなどのチラシを持参してみてもらいました。
初めて見る「日本のチラシ文化」に興味津々でした。
チラシに書いてある日本語を読んだり、値段を読むと数字の勉強になるし、チラシ1枚でも教材になるのです。
あとがき
シベリアの地方都市で、こんなにも日本語を学習している人が多いことに驚くと共にうれしく思いました。
クラスノヤルスクは日本との姉妹都市がないので、日本との交流がほとんどありません。
それでも、こんなに日本と関わりを持ちたいと思ってくれる人達がいるって素敵です。
日本語教師達のみなさんの熱意もあり、優秀な学生が多い印象を受けました。
大学との協定が締結されましたので、今後はもっともっと交流事業を深めていこうと思います。