ロシア船から動物を降ろさないで!という注意書きが港に貼ってあります。
ロシア船にはよく犬や猫が乗組員の仲間として乗船しています。
岸壁に停泊中にリードをつけない犬を上陸させて自由に散歩させることもあったので注意喚起の大きな看板ができました。
ロシアとお付合いして30年が過ぎたMANAです。
出身地である根室の花咲港でカニなどの水産物輸入ビジネスを始めたのがきっかけで、ロシア貿易を始めました。
現在は札幌から近い小樽港からロシアへ日本製品を輸出しています。
プロフィールはコチラからどうぞ。
ロシア船へ輸出品を積み込む
秋空のお天気の中、小樽へ。
小樽港に停泊中のロシア船へ輸出品を運びに行きました。
通関が終わり、ロシア船へ行くと乗組員や業者のみなさんが集まり、おしゃべりと情報交換タイムが始まります。
サハリンから入港している船なのでサハリン情報が満載。
MANAさん、Здравствуйте!
(こんにちは!)
こんにちは!
最近のサハリンはどう?
地元人じゃない人達が街で
たくさん買い物していたんだよ。
観光客?
観光客じゃなくて、モスクワからの偉い人達だった。
プーチンさんの部下ってこと。
おっ!何かが始まるのか???
モスクワから行政視察が来た
モスクワからサハリン州へ行政の視察団がやってきたようです。
現在のサハリンの状況を調査して、何かが始まる、いや、すでに始まっていたのです。
モスクワからお偉い人がサハリン州へ来るってことは、ロシア政府からサハリン州へお金が流れてくるってことです。
サハリン州政府の監視下の元、すでにインフラ整備が始まっていました。
インフラ整備が加速している
サハリン州の州都ユジノサハリンスクの街から郊外の大型ショッピングセンター「シティーモール」までの歩道の整備がされています。
街の中心から「シティーモール」までは途中で歩道が途切れていたのです。
なので、車道を歩かざるを得ず危険でした。
メイン通りの凸凹道もきれいに舗装されています。
サハリンの大型ショッピングセンター「シティーモール」の記事はコチラです。
さらに、サハリン州の西海岸にあるホルムスク港と、南のアニワ湾に面したコルサコフ港の港湾工事が始まっています。
港にはクレーンが何台も並び稼働していて、大型船舶が接岸できるようにする港湾拡張工事だと思われます。
サハリン州の空の玄関であるユジノサハリンスク空港ターミナルも新しくオープンしたばかりで、今度は海の玄関口になるコルサコフ港も立派になれば、ますます発展していくことでしょう。
サハリンはどんどん発展していくんだね、
プーチン大統領がサハリンでサミットをやりたいという噂も聞こえてきた。
えっ?サミット???
何の???
詳しくは知らないけど、そんなうわさがあるんだよ。
今の状況じゃぁ、欧州諸国も日本も参加しないと思うけど。。。
そうだね、でも中国とインドは参加するからいーんじゃない。
北朝鮮とキルギスからの労働者
サハリン州では数年前から労働者が不足していて、北朝鮮から出稼ぎ労働者を受け入れています。
労働者が足りないロシア、外貨が欲しい北朝鮮、お互いがWinWinの関係になっています。
2019年11月、サハリンへ出張したら、現場の労働者が北朝鮮の方達だった記事はコチラです。
2020年に入って、北朝鮮の労働者が帰国するなどして、労働者が不足する事態になったころ、北朝鮮の労働者にかわり、増えてきたのがキルギスからの労働者です。
キルギス共和国は中央アジアにあり、旧ソビエト連邦の構成国です。
首都はビシュケクです。
人口が600万人の貧しい国なので、周辺国やロシアへの出稼ぎ労働者が多いです。
プーチン大統領の外交
プーチン大統領はロシア極東地域の経済成長を加速させ、住民の生活向上を目的とした国家プログラムを作成しており、サハリン州への投資もその一つです。
2023年9月、プーチン大統領は北朝鮮の金総書記とロシア極東で会談をしました。
両国の関係を一段と強化した印象を世界に見せつけました。
2023年10月12日、プーチン大統領はキルギスの首都ビシュケクを訪問してジャパロフ大統領と会談しました。両国の関係をさらに発展させると述べていました。
あとがき
サハリンのインフラ整備をどんどん加速させるには労働者が必要です。
サハリンの皆さんはこれからもっと北朝鮮やキルギスからの労働者が増えていくと予想しています。
ロシア極東及びサハリン州の発展のために、プーチン大統領は北朝鮮とキルギスに労働者の誘致も話し合ったのではないかと考えてしまいました。
サハリンへ気軽に行けなくなった今、小樽での雑談は貴重な情報資源。
仕事の後は、小樽で美味しいお寿司を食べ、デザートはもちろんルタオです。
ルタオは通販もありますので、ぜひ食べてみて下さいね。
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